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あおぞら赤ちゃん子どもクリニックのブログ

6月からの診療、特に「小児かかりつけ診療料」について

こんにちは。
久しぶりに患者さんが落ち着いてるのに、天気のせいで頭が痛い、院長岡田です。

このところ、痰がらみの咳で熱が続くお子さんがとても多いです。
検査をいろいろしてみてもすべて陰性、血液検査でも高い炎症反応の数値ではないので自宅で様子見。
というお子さんです。
昨日の夜、医師会の感染症委員会があり、同じようなことをお話しされてる先生がいらっしゃいました。
大人の方でも同じことが起きているそうです。
また、博慈会記念総合病院小児科の田島剛先生は、入院してくる患児にパラインフルエンザが多い、とお話しされてました。
色々なウイルスについて検査のできる特殊な検査機械を使ってわかるものなので、
当院で行える迅速検査では調べることのできないウイルスです。
対処法は通常の風邪と同じです

さて、あと数日で6月です。
皆さんにとってはあまりなじみのないことだと思いますが、
僕たちが通常行っている医療行為に対する法定価格である、診療報酬について、2年の1度おこわなれる改定があります。
小児科にとって一番大きなところは、
コロナウイルスに対する検査代が、6歳未満の「小児科外来診療料」を使っている小児科クリニックでは取れなくなる、ということです。
要するに、検査をするだけ小児科が「損」をする、ということです。
ひどいはなしですよね。散々は発熱外来やれ!とかこき使っておいて…

ということで、同じ診療を行っていてもクリニックとして収入が減ってしまうんです。
そのため、クリニックがつぶれてしまうことを防ぐために、
皆さんにご協力いただきたいことがあります。
それが、
「小児かかりつけ診療料」
という、「小児科外来診療料」よりも少しだけ診療報酬が高くなるものが取れるようにするために、
同意書を書いていただきたいんです。

6月以降診療の際に、
「小児かかりつけ診療料」に関する説明書と同意書
をお渡ししますので、そこにサインしていただければ結構です。
内容についてはホームページのお知らせにも載せていますし、
クリニックに掲示もします。
基本的には、今まで通り皆さんの健康を見守っていきます、かかりつけ医として。
ということです。
ぜひご協力ください。

僕はこの後、毎月第2.4週火曜日に開かれる医師会理事会に行ってきます。
来月行われる医師会定時会員総会での会計担当者としての報告と、学校医部の委員会委員長としての報告について、理事会で承認を得なければなりません。
胃が痛いです…
理事の仕事は結構大変です…
医師会理事会は皆さんがひょっとしたら思っているような、おじいちゃん先生たちの集まる会、ではありませんよ!
みんな足立区の医療のために、真剣に考えて取り組んでいる熱い医師たちです!

受診のタイミング

こんにちは。ワンオペ中で心身ともに休みを欲している3児のパパ、院長岡田です。

先週の金曜日の夜から妻と長女が出かけているため、下の娘2人の世話をしながら仕事をしています。
大きくなったとはいえ、やっぱり大変ですね。
自分たちで学校には行きますが、
ちゃんと帰ってきたかどうか、
宿題や翌日の準備はできているか、
習い事にはちゃんと行けているか、
そして、食事の準備…
こんな心配をしながら毎日過ごしているのかと思うと、ホントに働くお母様方のことを尊敬します。
ワンオペ2日目くらいからもうへとへとでした…
昨日から義母が手伝いに来てくれているので、本当に助かります。
今朝も早くから子供たちのお弁当を作ってくれました。

さて、ゴールデンウイークが明けて10日ほど経ちました。
保育園の洗礼を受けてきた子供たちは、
GW中に少し良くなったものの、
登園再開してまた少しずつ風邪をひいてる子が増えてきました。
印象としては、コロナやインフル、溶連菌、RSといった名前の付く病気のお子さんは減ってきたように感じます。
もちろん、診察してみて、さらに検査をしてみないと最終的には言い切れませんが、
「お風邪」
のお子さんがほとんどかな、という印象です。
ただ、結構咳が続く風邪のお子さんが多いです。

最近親御様からの質問として、
「どんな時、どうなったら受診した方がいいですか?」
ということを聞かれることが多いです。
特に保育園の洗礼を受けているお子さんについて、
お迎えの時に「ハナが出ています、咳が出ています」
場合によっては、「お医者さんにかかってください」
と言われることもあると思います。
お母様もお仕事されてるし、どうしよう、と思いますよね。

僕からの答えとしては、
「お母さんが気になったら、受診してください」
ということになります。
もちろん、人によって気になるレベルは違います。
場合によっては、「どうしてもっと早く受診しなかったのかな…」
と感じることもありますが、
僕に「いつ受診すれば…」
と質問されるお母様には、僕はそういった心配はないと思っています。
なので、お母様が気になったタイミングでお越しください。
そのとき、
「なんでこの程度で受診してきたの!」
なんて言って怒る人は少なくとも当院にはいませんから大丈夫です。
僕が子供の頃の先生は、よく怒ってましたけどね!
僕も、「こんなに泣く子供は連れてくるな!」と小児科で怒られたことがありますよ。たぶんまだ2-3歳の時のことですが、よく覚えています。
ですから、お母様が気になったらいつでも受診してください。

はしかは落ち着きましたね。

こんにちは。連休ボケから少しずつ頭が働き始めてきた、院長岡田です。

みなさんはどんな連休を過ごされましたか?
僕は4日と5日、医師会館の休日診療所の準夜帯(17時から21時半)に出動していました。
他の先生と二人の診療でしたので、僕は基本的にはお子さんの診察をしていました。
患者さんはそれほど多くはなかったですが、コロナの陽性の方はまだまだいるな、ということを実感しました。

我が家は3人娘がいることは以前にもお話したことがあるかと思いますが、
長女が以前から子役をしていて、
このGW前からとある舞台に出演していました。
1月から毎日のようにお稽古があり、僕も送り迎えをしたりとバタバタして大変だったんですが、
いざ終わってしまうと、やり切った感というか喪失感というか、ぼんやりしていました。
きっとこれが燃え尽き症候群っていうんでしょうね。
徐々に仕事モードに戻ってきましたので、ご安心ください。

保育園の洗礼を受けてきたお子さんたちがGW前には押し寄せてきてましたが、
GWでひと段落して、今はクリニックも小休止、という状態です。
きっと来週あたりからまた風邪をひいたお子さんが増えてくるんじゃないかな、と思っています。

ところで、今年の初めに色々と騒がれていたはしか(麻疹)について、最近ニュースをご覧になったことありますか?
ほとんどテレビを見ることがないのでどんな情報が流れているのか知らないんですが、
東京都の感染症情報によると、
3月の中頃の発生を最後にこの2か月間は新たな感染者は出ていません。
大きな感染にならなくてよかったと思います。

連休明けからMRワクチンは少しずつ供給量は増えてきました。
入荷次第順番待ちをしている方には順番にご連絡していきますので、お待ちください。
とはいえ、まだまだ供給が追い付かないくらい多くのお子さんが順番待ちをされている状況ですので、
もう少しお待ちください。
ただ、はしかの流行にはなっていませんので、慌てることはないかと思います。

熱が出た後、いつから登園していいの??

こんにちは。
ゴールデンウイークという言葉にちょっとソワソワしている、院長岡田です。

今年は曜日の並びが良くないんでしょうか?
4/30から5/2の3日間、連休の真ん中に平日がありますもんね。
「そこもまとめて休みます!」
という場合は、今日から5月6日まで10連休になるんでしょうか。
そういう方は幸せですね!
当院はカレンダー通りに診療を行いますので、
4月30日と5月2日は通常通り診療します。
いっそのこと、5月1日も診療したいところなんですが…

保育園の洗礼を受けて、風邪をひいて熱を出して、
というお子さんがホントに増えました。
熱が出るとやはり念のためコロナ、インフルはチェックしましょうか、ということになります。
実際にはほとんど陽性者はいません。
逆の言い方をすると、時々いるんです。
全くいなければいいんですが、時々いるとなると、やっぱりやらないと否定できないんです。
「たぶん大丈夫だと思いますよ」
なんて言って検査しないでおかえりいただいた方に限ってコロナかインフルだったらどうしよう…
って不安になってしまうんです、実は僕は。
なので、僕の安心のためにも、周りの安心のためにも熱が出たときは検査していただいた方がいいかなと思います。

熱で受診された方には、
僕は基本的には体温をチェックするための表をお渡ししています。
30分とか1時間間隔などのように頻繁に体温チェックをする必要はないと思いますが、
1日3回から4回チェックをして、表にプロットして、折れ線グラフにしていただくとお熱の推移が視覚的にわかりやすくなります。
ご自身の確認のためにも、また僕の診療の参考にするためにも、ぜひ体温表をつけてください。
ケータイのアプリで記録されている方もいらっしゃいます。
もちろんそれでも結構です。

体温を経時的にチェックしていくと、
午前中はやや低くて、
午後になるとやや上がる、
という「サイン(sin)カーブ」を描くことがわかります。
熱が出るときのパターンとして、
「朝は平熱だったんだけど、保育園の午睡明けくらいから熱が出て呼び出されました」
ということが多いです。
その続きとしては、
「夜はまだ熱があったんだけど,翌朝起きたら熱が下がっていたので登園したら、午後になってまた熱が上がった」
という流れです。
もちろん、朝から熱が出始めることもありますが、
午後や夕方あたりから熱が出るということはとても多いです。

そのため、
熱が出たときは、熱が下がってから丸1日以上たってから登園するようにしましょう。
ただ、これは通常のお風邪の時の話です。
「熱の原因は風邪でした」
と堂々と言えるようにするためにも、検査はしておいた方がいいです。
他にもアデノウイルスのように出席停止の病気や、
出席停止にはならないけど溶連菌のように登園・登校にあたっての必要要件がある病気もあります。
わからないことや迷ったときはいつでもお聞きください。

また、熱が何日も続く場合は、
「ただの風邪」
ではない可能性が出てきます。
その時は先程の体温表をお持ちになって、受診してください。
血液検査など、必要な検査を行っていきます。

風邪の薬、1日2回でもいいですか?

こんにちは。
花粉症の恐怖から少し解放されつつある、花粉症患者の院長岡田です。
外にいたり、風が強いと少し目の粉っぽさを感じることはありますが、だいぶハナ症状も目の症状も落ち着いてきてると感じています。
僕のマンションは天気がいいと富士山が見えるんですが、最近は霞んで全く見えないです。
他の花粉なのか、黄砂なのか…って感じですね。

先週までに比べて、昨日は発熱患者さんがだいぶ増えました。
でも、コロナやインフルエンザは検査してもあまり陽性にならないことが多いです。
小さい子で、熱が続いたりハナ水や痰が多い子はRSウイルスが多いですね。
喉が痛い子は相変わらず溶連菌が多いです。

でもやはり、前回お話しした「保育園の洗礼」が多い印象です。
風邪をひいて熱を出した、という感じです。
新入園したばかりの子だけでなく、そうじゃない年齢の子たちでも、
クラス替えや入学などで普段接する人が今までと変わった、ということが多いと思うので、
それに伴って風邪をひいて熱が出る、ということです。
ただ、検査してみないとコロナやインフルエンザかどうかの区別はできないのと、
熱が下がった後いつから登園・登校していいよ、ということがはっきり言ってあげられない、ということもあります。
もちろん検査自体は僕は強制はできませんが、なるべく熱が出たときは検査したほうがいいと思います。

新しく幼稚園や保育園に入園したお子さんが受診した際、
親御様から、
「お薬を1日2回にしてもらえますか」
と言われることが良くあります。

お子さんのお薬は、その飲む量を体重で計算して決めます。
例外としては、アレルギーのお薬が多く、年齢によって決まっていることが多いです。
抗生剤やアレルギーのお薬など、お薬の効果の持続時間などから1日1回から4回に分けて飲む、と飲み方が決まっているものもあります。
一方、痰きりなどのお薬は、
「1回あたり~mg/kgで、1日3回」
という感じで、1日量ではなく、1回ずつの量として決められている上でそれを3回飲んでください、ということになります。
そのため、
「1日2回しか飲めない」
場合は、1回分の量はそのままで、2回飲んでください、ということになります。

ここまでのお話し、お分かりいただけましたか?
僕はよく1日3回で5日分、という感じでお薬を出します。
それは、効果判定の部分と、それくらいの日数で症状の変化が出てくるかな、という予測からです。
その出し方の場合、合計15回分のお薬が出ることになります。
これを1日2回にした場合、
1回分の量は1日3回の時と同じ量で、合計10回分のお薬をお出しすることになります。
時々、本来3回で飲むはずの量を、2回で飲むように処方されてることがあります。 
そうすると、1回に飲む量が通常量の1.5倍になってしまいます。 
薬を飲むこと自体の不具合が出てしまう可能性があるので、これは避けた方がいいと思います。

風邪の薬は一応「食後内服」となっていますが、食事のタイミングとはそんなに気にしなくていいですので、
僕は飲めるときに飲んでくださればいいと思います。
例えば、朝飲んで、帰宅後に飲んで、夜寝てるときにハナや咳がつらくて起きたときに3回目を飲んでいただければいいと思いますし、
ぐっすり寝てくれた場合はあえて起こすことなく寝かせてあげればいいと思います。

大人でも1日3回薬を飲むのは面倒ですし、保育園や学校がお休みの日だとしてもこどもに3回薬を飲ませるのはなかなか大変ですね。
僕もよく忘れます。なので、あまり偉そうなことは言えないです。
溶連菌の時の抗生剤など、絶対に飲み切ってください、という薬以外の風邪の薬であれば、
血圧の薬や糖尿病の薬のように、絶対に飲まないと治らない、という薬ではないですから、
飲ませることにあまりプレッシャーを親御さんご自身にかけすぎないように、
飲んでくれたらいいな、というくらい、気持ちを楽に持って飲ませてあげてくださいね。

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