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あおぞら赤ちゃん子どもクリニックのブログ

熱が出た後、いつから登園していいの??

こんにちは。
ゴールデンウイークという言葉にちょっとソワソワしている、院長岡田です。

今年は曜日の並びが良くないんでしょうか?
4/30から5/2の3日間、連休の真ん中に平日がありますもんね。
「そこもまとめて休みます!」
という場合は、今日から5月6日まで10連休になるんでしょうか。
そういう方は幸せですね!
当院はカレンダー通りに診療を行いますので、
4月30日と5月2日は通常通り診療します。
いっそのこと、5月1日も診療したいところなんですが…

保育園の洗礼を受けて、風邪をひいて熱を出して、
というお子さんがホントに増えました。
熱が出るとやはり念のためコロナ、インフルはチェックしましょうか、ということになります。
実際にはほとんど陽性者はいません。
逆の言い方をすると、時々いるんです。
全くいなければいいんですが、時々いるとなると、やっぱりやらないと否定できないんです。
「たぶん大丈夫だと思いますよ」
なんて言って検査しないでおかえりいただいた方に限ってコロナかインフルだったらどうしよう…
って不安になってしまうんです、実は僕は。
なので、僕の安心のためにも、周りの安心のためにも熱が出たときは検査していただいた方がいいかなと思います。

熱で受診された方には、
僕は基本的には体温をチェックするための表をお渡ししています。
30分とか1時間間隔などのように頻繁に体温チェックをする必要はないと思いますが、
1日3回から4回チェックをして、表にプロットして、折れ線グラフにしていただくとお熱の推移が視覚的にわかりやすくなります。
ご自身の確認のためにも、また僕の診療の参考にするためにも、ぜひ体温表をつけてください。
ケータイのアプリで記録されている方もいらっしゃいます。
もちろんそれでも結構です。

体温を経時的にチェックしていくと、
午前中はやや低くて、
午後になるとやや上がる、
という「サイン(sin)カーブ」を描くことがわかります。
熱が出るときのパターンとして、
「朝は平熱だったんだけど、保育園の午睡明けくらいから熱が出て呼び出されました」
ということが多いです。
その続きとしては、
「夜はまだ熱があったんだけど,翌朝起きたら熱が下がっていたので登園したら、午後になってまた熱が上がった」
という流れです。
もちろん、朝から熱が出始めることもありますが、
午後や夕方あたりから熱が出るということはとても多いです。

そのため、
熱が出たときは、熱が下がってから丸1日以上たってから登園するようにしましょう。
ただ、これは通常のお風邪の時の話です。
「熱の原因は風邪でした」
と堂々と言えるようにするためにも、検査はしておいた方がいいです。
他にもアデノウイルスのように出席停止の病気や、
出席停止にはならないけど溶連菌のように登園・登校にあたっての必要要件がある病気もあります。
わからないことや迷ったときはいつでもお聞きください。

また、熱が何日も続く場合は、
「ただの風邪」
ではない可能性が出てきます。
その時は先程の体温表をお持ちになって、受診してください。
血液検査など、必要な検査を行っていきます。

風邪の薬、1日2回でもいいですか?

こんにちは。
花粉症の恐怖から少し解放されつつある、花粉症患者の院長岡田です。
外にいたり、風が強いと少し目の粉っぽさを感じることはありますが、だいぶハナ症状も目の症状も落ち着いてきてると感じています。
僕のマンションは天気がいいと富士山が見えるんですが、最近は霞んで全く見えないです。
他の花粉なのか、黄砂なのか…って感じですね。

先週までに比べて、昨日は発熱患者さんがだいぶ増えました。
でも、コロナやインフルエンザは検査してもあまり陽性にならないことが多いです。
小さい子で、熱が続いたりハナ水や痰が多い子はRSウイルスが多いですね。
喉が痛い子は相変わらず溶連菌が多いです。

でもやはり、前回お話しした「保育園の洗礼」が多い印象です。
風邪をひいて熱を出した、という感じです。
新入園したばかりの子だけでなく、そうじゃない年齢の子たちでも、
クラス替えや入学などで普段接する人が今までと変わった、ということが多いと思うので、
それに伴って風邪をひいて熱が出る、ということです。
ただ、検査してみないとコロナやインフルエンザかどうかの区別はできないのと、
熱が下がった後いつから登園・登校していいよ、ということがはっきり言ってあげられない、ということもあります。
もちろん検査自体は僕は強制はできませんが、なるべく熱が出たときは検査したほうがいいと思います。

新しく幼稚園や保育園に入園したお子さんが受診した際、
親御様から、
「お薬を1日2回にしてもらえますか」
と言われることが良くあります。

お子さんのお薬は、その飲む量を体重で計算して決めます。
例外としては、アレルギーのお薬が多く、年齢によって決まっていることが多いです。
抗生剤やアレルギーのお薬など、お薬の効果の持続時間などから1日1回から4回に分けて飲む、と飲み方が決まっているものもあります。
一方、痰きりなどのお薬は、
「1回あたり~mg/kgで、1日3回」
という感じで、1日量ではなく、1回ずつの量として決められている上でそれを3回飲んでください、ということになります。
そのため、
「1日2回しか飲めない」
場合は、1回分の量はそのままで、2回飲んでください、ということになります。

ここまでのお話し、お分かりいただけましたか?
僕はよく1日3回で5日分、という感じでお薬を出します。
それは、効果判定の部分と、それくらいの日数で症状の変化が出てくるかな、という予測からです。
その出し方の場合、合計15回分のお薬が出ることになります。
これを1日2回にした場合、
1回分の量は1日3回の時と同じ量で、合計10回分のお薬をお出しすることになります。
時々、本来3回で飲むはずの量を、2回で飲むように処方されてることがあります。 
そうすると、1回に飲む量が通常量の1.5倍になってしまいます。 
薬を飲むこと自体の不具合が出てしまう可能性があるので、これは避けた方がいいと思います。

風邪の薬は一応「食後内服」となっていますが、食事のタイミングとはそんなに気にしなくていいですので、
僕は飲めるときに飲んでくださればいいと思います。
例えば、朝飲んで、帰宅後に飲んで、夜寝てるときにハナや咳がつらくて起きたときに3回目を飲んでいただければいいと思いますし、
ぐっすり寝てくれた場合はあえて起こすことなく寝かせてあげればいいと思います。

大人でも1日3回薬を飲むのは面倒ですし、保育園や学校がお休みの日だとしてもこどもに3回薬を飲ませるのはなかなか大変ですね。
僕もよく忘れます。なので、あまり偉そうなことは言えないです。
溶連菌の時の抗生剤など、絶対に飲み切ってください、という薬以外の風邪の薬であれば、
血圧の薬や糖尿病の薬のように、絶対に飲まないと治らない、という薬ではないですから、
飲ませることにあまりプレッシャーを親御さんご自身にかけすぎないように、
飲んでくれたらいいな、というくらい、気持ちを楽に持って飲ませてあげてくださいね。

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保育園の洗礼

こんにちは、毎日の着るものに困っている院長岡田です。

みなさんどうですか?
晴れたと思ったら雨が降るし、
昨日みたいに夜も何だかムシムシするなぁ、と思ったら、
今日はまた雨でちょっと肌寒いし。
半袖でもいいかと思った翌日に上着がいるし。
困ってしまいますね。

昨日は末娘の小学校の入学式でした。
幼稚園の卒園式同様、僕はクリニックで診療です。
入園式、卒園式、入学式は3人の娘で合計9回目ということになりますが、1度も出たことがないです。
なのでいまいち実感はないですが、毎日バタバタとしています。
今日は中学高校の入学式のところが多いですよね。
あいにくの天気でしたが、これからの学校生活が素晴らしいものになるよう願っています。

さて、新しく今月から保育園に通い始めた小さなお子さんたちが、風邪をひいて熱を出して受診されることが増えてきました。
保育園という集団生活を始めたことで、今まで日常的にはおうちの方以外とは接する機会があまりなかった子たちが、
多くの人たちと接するようになり、風邪をひく機会が増えます。
入園時、多くのお子さんは風邪症状がなかったと思います。
でも、今までにそれぞれに知らず知らず身に着けてきたウイルスなり菌があります。
これらを人と接することで交換し合うことになります。
まるで大人が初対面の人と名刺交換をするように。
その結果として、大体集団生活を始めてから10日前後くらいで風邪をひくようになります。
これを僕は、
「保育園の洗礼」
と勝手に呼んでいます。
風邪をひく頻度であったり、熱を出したりする頻度はお子さんによって違いますが、
こういった現象は大体3歳くらいまで続きます。
中には、ずーっと風邪をひいてます、
というお子さんもいますが、
実際には風の繰り返しをしています。
風邪をひくと大体10日から2週間くらいは治るまでにかかります。
くしゃみ、鼻から始まり、熱が出て、咳が出て痰が絡み、鼻が色付きになって、徐々に減っておさまる。
というような周期です。
でも、治りかけくらいにまた新しい風邪をひいて、同じことを繰り返す、という感じになります。
一人で「カエルの合唱」の輪唱をしているような感じに、ずっと風邪を繰り返す感じです。
長いですよねー
ホントにそう思います。
そして、風邪を繰り返すことで徐々に体が強くなってきます。
そして3歳くらいになると、段々風邪をひかなくなってくるので、あまり小児科に来なくなってきます。
たまに熱を出したり、予防接種で受診されて、
「あっ、久しぶりだね。元気だった!?」
という感じになります。
そして、大変だった小さかった頃を懐かしく思い出します。

ここまで読んでくださった、お子さんが大きくなった親御様方は、
「いやー、ホントにその通りですね」
とうなずきながら読んでくださっていると思います。

保育園デビューをされたみなさんは、そうやって小さかった頃を思い出す日が来ることを信じて毎日頑張っていきましょう!
入園はゴールではなくスタートです。
僕はできる限りのお手伝いをさせていただきます。

5種混合および新しい肺炎球菌ワクチンについて

こんにちは。
新年度になり、なんだかいろいろとバタバタしている、院長岡田です。

2021年のゴールデンウイークに始まった、足立区医師会館でのコロナワクチンの集団接種が、昨日ついに最終回を迎えました。
2021年の秋から始まった小児接種に合わせて、僕は小児のワクチン担当としてずっと医師会館でのワクチン接種に関わってきました。
ワクチン接種と並行してPCR事業にも参加していましたので、ほぼ3年間、土日は医師会館にいました。
PCRが終わり、ワクチン接種も日曜日だけになったりと少しずつ事業が縮小されてきていました。
長かったですし、ずっと家庭を犠牲にしていましたからやっと終わったか、という気持ちもありますが、
いざ終わってみると、感慨深いというか、名残惜しいというか、ちょっと寂しい気持ちがあります。
クリニックでの診療もそうですが、医師として、医師会理事として、コロナとの戦いに少しは貢献できたのであればいいな、と思います。

さて、新年度になりました。
色々と変化がありますが、
特にワクチンについて、大きな変更があります。
本日(2024年4月1日)より、今までの4種混合とヒブが一緒になった5種混合ワクチンと、今までよりも中身が増えた新しい肺炎球菌ワクチン(15価;バクニュバンス)が接種可能になりました。 
今までに4種混合・ヒブワクチン、今までの肺炎球菌ワクチン(13価;プレベナー)を接種した赤ちゃん、お子さんは基本的には今までと同じワクチンを接種します。 
新たに生後2か月でワクチン接種を始める赤ちゃんについて、新しいワクチンが使用していきます。 
それぞれのワクチンの接種の際には、新しい予診票が必要になりますので、事前に区役所・保健センターで発行していただくか、オンライン申請にて新しい予診票をご準備ください。 
クリニックには予診票はありませんので、ご注意ください。