4種混合ワクチンについて
2025.07.12
こんにちは。
49歳になって1週間たった、院長岡田です。
僕の誕生日の日に大災害がある、的なうわさが流れていたためドキドキしていましたが、何もなくホッとしました。
40代最後の1年が始まりました。
来年はクリニック開院から10年になります。
思い起こしてみると、30代最後の日は周辺の保育園や幼稚園にクリニック開院のあいさつ回りをしていました。
色々ありましたが、あっという間に時間が過ぎていきますね。
今週1週間は、恐ろしく暑い前半と、ゲリラのような豪雨とともに涼しくなった後半と、なんだか不思議な1週間でした。
先週と同様、アデノと溶連菌のお子さんがボチボチいらっしゃいますが、大きな流行にはなっていないようです。
また、時々ヘルパンギーナのお子さんがいらっしゃいますが、こちらも去年の手足口病のような大流行にはなっていないようです。
小学校以上の年齢のお子さんに、長引く咳のお子さんが見られます。
周りにも同じような咳をしている子がいる、という場合、おそらく学校単位で起きていると思いますが、きっと大なり小なり百日咳が関係していると思います。
百日咳ついては、クリニックレベルではなかなか現状では検査が難しくなっています。
さて、予防接種のお話です。
生後2か月から接種を行ってきたワクチンのうち、4種混合ワクチンの製造販売が終了しました。
これは、4種混合とヒブが一緒になって5種混合ワクチンになった結果、
「役割を終えた」
ということで、4種混合ワクチンはなくなることになりました。
ただ、実際のところまだ打ち終わっていないというお子さんもいらっしゃるんです。
それで、まだ打ち終わっていなお子さんについては、方法は2つ。
①4種混合は元々は3種混合と不活化ポリオという2種類のワクチンが一緒になってできた混合ワクチンです。
そのため、3種混合と不活化ポリオを打つ。
②5種混合を打つ。
このどちらかということになります。
国としては、基本は①としています。
そのため、足立区も①が基本と言っています。
ただ、今は百日咳の流行もあり、3種混合のワクチンが不足しています。というよりほぼありません。
そして、3種混合ワクチンは妊婦さんと生まれてくる赤ちゃんを守るために、今は妊婦さんに打つようにということになっています。
なので、①の方法を選んだ場合は、「いつ打てるかわからない」ということになってしまいます。
また、2本の注射を打たなければならないので、本人としては負担になります。
②の方法だと、1歳になってヒブの追加接種を打っている場合は、
すでに4回のヒブを打ち終わっているため、1回余分にヒブを打つことになります。
ヒブが5回接種になってしまうことについての有害事象・安全性などを調べた調査はありません。
なので、詳しい話としての「安全かどうか」については僕だけでなく誰もわかりません。
たぶん、おそらくですが大きな問題はないかとは思います。
ただ、「たぶん」としか言いようがありません。
なので、そこのところが気になる場合は、①を選択することになります。
②のメリットとしては、
5種混合ワクチンはふんだんにありますので、いつでも打てることと、1本のワクチン接種だけでよいことです。
①、②のどちらの方法を選んだ場合でも、
今お手元にお持ちの
「4種混合追加」
という予診票は使うことができません。
そのため、足立区役所またはお近くの保健センターで接種するワクチンの予診票を受け取ってきていただく必要があります。
クリニックには予診票はございませんのでご注意ください。
どちらの場合も接種可能年齢のお子さんであれば公費(無料)で打つことができます。
どちらを打つことにするか、とても迷うかと思います。
もし僕の娘が4種混合追加を打ち終わってなかったとしたら、
僕なら5種混合を打ちます。
理由は、「早く打てるから」です。
その場その場で解決できることは解決していかないと、後になったらまた別の問題が生じてくるか、もしくは他にやらなければならないことが出てくるかもしれませんので、
早く打てるものを打ってあげたいな、と思います。